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2023.12.31

2023 年の振り返り

2023 年は激動とは言わないまでも、様々な変化があった 1 年だった。雑でも書かないよりはマシだと信じて、2023 年の振り返りを書き残しておく。

転職と複業

2023 年 6 月に、5 年と 4 ヶ月勤めたメルカリを退職した。そして 2023 年 7 月に、技術顧問として関わっていたハウテレビジョンに転職した。転職後の話はハウテレビジョンのプロダクトの現在地技術負債解消プロジェクト・ツールやリソースの全社的な統廃合・イシューに向き合う部門再編などの話に綴っている。その記事でも触れているように、キャリアを重ねる中で自分なりに向き合いたいテーマが出てきたことが、今回の転職のきっかけである。

様々な業務を様々なレイヤで関わる中で、日本社会のボトルネックは何なのかを自問する日々が続きました。当然、こうした壮大なテーマの答えが簡単に出る訳もありませんが、いくつか感じていた課題のひとつに「雇用」がありました。 ここ 30 年間、日本経済は停滞が続いていますが、その要因にあらゆる組織に存在する既得権益があり、必要な新陳代謝を妨げています。企業の営みにおいては、就職した会社に終身で勤め上げる慣習や正社員の雇用保護などがそれに当たるでしょう。戦後の教育制度もこれらの文化的背景に強く影響していますが、昨今では転職や副業が一般化してきたことで転換期を迎えています。 「ひとりひとりが働くテーマを持ち、適した環境で能力を発揮する。優秀な人材を抱えるために企業は新陳代謝を繰り返し、より優れた事業を社会に創出する。」こうした体質転換が、これからの日本社会に必要なことではないかと感じています。

2023 年 4 月にはデジタル庁に非常勤国家公務員として入庁し、国のデジタル化に関わってきた。この複業は上記の転職に加えて、そのテーマに向き合う追加オプションの 1 つだ。

この周辺の話は、知人との会話やカジュアル面談で言語化されつつあるので、何かのタイミングで何らかの形でまとめてみたい。

各種イベントへの出演

今年もいくつかのイベントで発表する機会をいただき、様々なテーマで話をしてきた。振り返ってみると、自分のキャリアについて話す機会が多かった。それなりに社会人歴も深くなってきたせいもありそうだが、自分自身もよくわかってないし懐疑的ですらあるので、「ひとつのケーススタディとして聞いてもらえれば」という気持ちで話した。

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ランニングの強度

例年通り東京さくらマラソンで 10km を完走したことを皮切りに、走行ペースを 20km/week にした。その結果、867km の距離と 5375m の高低と、141 日間で 98 時間の運動を記録し、順調にできることが増えてきている感覚がある。一方、出場したレースは東京さくらマラソンのみだったので、他のレースに出場したり距離もハーフマラソンやフルマラソンに挑戦してみたい。

ほぼ毎日のオンライン英会話

去年末に学習時間が 20,000 分に到達したオンライン英会話だが、2023 年 12 月 31 日の時点で、28,700 分に到達した。文字通り毎日やっていれば 29,100 分になっていたはずだが、16 日ほどサボってしまったということになる。

肝心の英語レベルだが、細々と続けていることが功を奏してか会話力が下がっている感覚はないし、英語圏で生活するような集中的な練習にはならないまでも、語彙や文法といった時々のフォーカスを設定しているせいか少しずつ表現の幅が増えているような気はする。既に勉強ではなく趣味になっておりライフワークの一部なので、コツコツ続けていくつもりだ。

時間の流れや身の回りの変化

例年同じことを考えさせられて、真剣味を増しているのが時間の経過について。2023 年 5 月から新型コロナウイルス感染症が 5 類に移行し、事実上のアフターコロナ元年となった。友人との食事や飲み会、オンラインに傾いていた勉強会もオフラインで再び実施されるなどを通じて、人と再会する機会が増えた。

新型コロナウイルス禍で考えるところがあったのだろう、ワークとライフのバランスやスタイルを刷新した人も多い。東京を離れて地方に移住したり、沖縄で起業したり、休職して自分の趣味に打ち込んだり。子供が生まれた友人家族も多い。離婚した人もいれば、突如この世を去ってしまった大学の仲間もいた。すっかり距離を置いていた混沌とした X は、一時期に比べれば閑散としている。それぞれが時々のあらゆる場面で意思決定を繰り返している。諸行無常と言えばそれまでだが、兎にも角にも与えられた手札を活かすも殺すも自分次第であり、何となく過ごしている余裕はないことをつくづく考えさせられる。

少なくとも肉体的にはこれから劣化し続ける訳で、酒を止めたり運動するなど健康への投資を強めた。無論稼くことは大事だが、限られた時間をどう駆使していくかの判断基準を見直す必要もある(このあたりは DIE WITH ZERO で書かれている)。すべてを人生スパンで見ることは難しいが、見る必要に迫られていることも事実なのだ。

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