Obsidian を使ったデバイスを問わないメモ運用
Published at 2023-09-26
仕事用なのかプライベート用なのか、はたまた両方なのか、端末を問わずに共有されるメモを望む人は多い。こうした目的に対しては Evernote や Day One、Inkdrop といったプロダクトがあるが、手に馴染みききらず public な scrapbox を使っている。
scrapbox 独自の記法はあるものの、メモがてら公開したいものを管理する目的に対して scrapbox はとても良い一方で、タッチデバイスで編集するには使い心地が難しい部分があったり、Markdown で書きたいニーズを満たせていなかった。
Markdown をサポートしているプロダクトは多数ある。Typora や Quiver、先の Day One/Inkdrop などもそうだが、Android に対応していなかったり、クラウド同期が各プロダクトに依存していたりする。特に後者は、蓄積したデータの可搬性を考えると慎重になっており、そのプロダクトが終了したときの import/export を考えると管理可能であって欲しい。
Obsidian が良く出来ている
自分のニーズを整理すると「プライベートに管理できて」「データ同期がクロスデバイスかつ持続可能で」「デバイスを問わずにアプリが優れている」だが、現時点で最も正解に近そうなのが Obsidian である。
Obsidian はマルチプラットフォームに対応しており、便利なコミュニティプラグインがあり、課金することでデータの同期やページの公開にも対応している。アプリ自体の出来が良く、データの同期を OS のファイルシステム上に Vault を作成する。その Vault を Dropbox で同期することで、Obsidian に依存せずクロスデバイスなデータ同期を実現できる。
Dropsync を使った Android でのデータ同期
Obsidian は Android アプリを提供しており、Dropbox の Android アプリも存在する。しかし、Dropbox がデータ同期に参照している Android のファイルシステムは隔離されているので、通常 Obsidian から参照できない。
そこで Dropsync: Autosync for Dropbox というアプリを使うことで Android 端末の任意のフォルダを Dropbox の同期対象とすることができる。同期の頻度や状況の設定なども豊富だし、苦労するポイントはない。あまりにピッタリのソリューションだったので、広告を非表示にする必要はなかったが、感謝の気持を込めて課金した。