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「山奥ニート」やってます。

Published at 2020-09-22

きっかけはラジオとして流し聴きしている中田敦彦の YouTube 大学で、東京でニート生活をしている若者が和歌山の山奥に移住してニートをしているという実話を記録した書籍が解説されていた。

場所は和歌山の山奥にある限界集落で、もとより社会不適応に至っている人を集めて社会復帰を促進することを目的とした NPO 法人「共生舎」が設立した施設がある。廃校になった小学校が色々あってリフォームされ、そのニートの人達が住んでいる。もともとその集落にいた人達の仕事を手伝ったり、最寄りの駅周辺のビジネスのお手伝いをすることで収入を得ている。「週に何時間働く!」といった概念はなく、あくまで生活に必要な分だけ働いて、その他の時間はそれぞれが思い思いの時間を過ごしている。もっともこのご時世では、インターネットがあれば大抵のことは解決される。

ひきこもりとなって大学を中退し、ネットを通じて知り合ったニート仲間と2014年から和歌山の山奥に移住。以来、駅から車で2時間の限界集落に暮らしている。月の生活費は1万8000円。収入源は紀州梅の収穫や草刈りのお駄賃など。インターネットさえあれば、買い物も娯楽も問題なし。リモートの可能性をフル活用し、「なるべく働かず、面倒くさい人間関係から離れて生きていく」を実現したニートが綴る5年間の記録。

2014年に2人で始まった生活も、いまや15人~の生活共同体になり、この書籍や YouTube 大学による紹介によって、訪問者や入居希望者が耐えないそう。基本的には拒まないスタンスのようだけど、この「山奥ニート」での生活に合わない・沿わない人は出ていってもらう、あるいは自ら出ていくことも何度もあったようで、自浄作用が上手く働いているようである。

日本における東京の一極化はそれなりに問題で、こうした集いが限界集落を町村として蘇生させるような前例になればとても面白い。コロナウイルスは強制的にワークスタイルを変化させて地方回帰の兆しもほのかに見せている中で、政令指定都市だけでなくより過疎化が進んでいる地域の復興への後押しになって欲しい。

【山奥ニート①】なるべく働かずに楽して生きていく

【山奥ニート②】実は時代の最先端を走る生き方

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