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株式会社サイバーエージェントを退職します

Published at 2018-02-28

2018年2月末日を以て、株式会社サイバーエージェントを退職します。2012年の7月に入社したので、5年8ヶ月という長い期間在籍したことになる。

const diff = new Date('2018/2/28') - new Date('2012/7/1');
const days = diff / (1000 * 60 * 60 * 24);

console.log(`${days} days`);
// => 2068 days

SIer で受託開発に勤しんでいた中で、ある日見たテトリスを1時間強で作ってみたという動画に衝撃を受けた。技術者として「エンジニアリングをもっと追求したい」と思った中で、それを取り組んでいくために適した環境ではないと悟ったのが理由の一つにある。受託開発という事業性質上、いかにエンジニアリングに工数をかけないかという企業利益の根底があるので、この方針を覆すのは難しい。

転職エージェントと話したところでいくつか Web 系の会社を提案してもらった。SIer に所属して受託開発に従事していた中で、Web 業界は眩しく見えていたのをよく覚えている。そんな中、サイバーエージェントは2012年11月末までにスマホ向けに109個のサービスを提供することを掲げている最中だった。

入社できたのは、本当に運が良かったと思っている。転職活動中に関わっていた企業向けのイントラシステムの Web アプリケーションを実装している中で、一定の興味関心を Web に注いでいたものの、業務コンテキストもスキルセットも異なる中で、よく採用されたなと今でも思う。前職の SIer で関わっていた業務システムのプロジェクトで jQuery に感動して、DOM 操作のライブラリを自作するなどをしていたが、そうした活動が高評価だったのかもしれない。

退職の経緯も複合的でコレと言ったものがない。他の会社のエンジニアリングが気になったり魅力的に見えることもあるし、長らく働いていれば少なからず飽きることもあるし、組織で働く必然として組織の倫理や他人との摩擦に疲れることもあるし、自分が感じる社会的な問題を解決するプロダクトに関わりたいと思うなどなど、理由は様々だ。今回の決断に際して転職活動をした中でいくつかの企業様と話をさせてもらったりオファーを頂いたりしたけど、在職中にも同じことをしたことはある。自分の選択肢を考え直したり増やしたりを繰り返してきたけど、その中で5年8ヶ月という長い年月、残る選択を続けてこれたのはサイバーエージェントが楽しく魅力的で優れた企業だったことに他ならない。サイバーエージェントという環境が自分のエンジニア人生の転機になったことは間違いない。

自分がどのくらい会社に貢献してこれたかは自分ではわからないことも多いけど、退職を報告した同僚に引き止めてもらったり一定惜しんでもらえたことは冥利に尽きる。本当にお世話になりました、どうもありがとうございました。

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