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Apple WatchでApple Payを便利に使っている話

Published at 2016-12-09

昔から腕時計を付けないタイプだが、人様の Pebble を見てからスマートウォッチに興味を持ちはじめ、その Pebble の新しいバージョンである Pebble 2 および上位モデルの Time 2 のプロジェクトが、今年5月に Kickstarter で発表された。

Time 2 の Pledge を $179 で募集していたので衝動的に back して楽しみにしていた所で、今年の9月に Apple Watch Series 2 が発表される。

FeliCa 対応の OS アップデートもされたし、 Time 2 の到着を待たずして Apple Watch を購入してしまった。また、奇しくも Fitbit による Pebble の買収が発表され、Time 2 が世にでることはなくなってしまった。

その Apple Watch を使い始めて1ヶ月ほど経つが、かなり便利なのでその記録。

Apple Payでできること

Apple Watch Series 2 は FeliCa を通した Apple Pay に対応している。概観は Apple Pay - 始め方 - Apple(日本)にあるが、これらがどのような仕組みで実現されているのかがよくわからなかったので、 Apple Pay を使いながら覚えたことを整理がてらメモ。

各種カードを登録できる

クレジットや Suica といった各種カードを Apple Pay に登録できる。登録したカード達は FeliCa を通して利用可能なので、 FeliCa に対応している店舗であればコンビニエンスストアやファミレスでクレジットカードや Suica の決済を利用できる。つまり、日本であれば FeliCaに対応している端末 x Apple Payに登録してあるカードの組み合わせ の分だけ利用時の選択肢がある。

FeliCa は、カードに FeliCa チップを内蔵することで非接触通信を実現しており、 Suica は FeliCa を利用している技術のひとつ。 FeliCa に対応している日本の iPhone 7 や Apple Watch Series 2 の Apple Pay に Suica をカードとして追加可能なのはこのためである。

Apple Pay はあくまでカードを束ねてシームレスに使うための仕組みで、どの通信規格の元でApple Pay を使うかは端末次第(たぶん)と理解している。 NFC が普及している地域の iPhone の Apple Pay は NFC で通信をしている(きっと)。

SuicaはiPhone 7とApple Watchのいずれか

Suica のデータは iPhone 7 で吸い取れるので、元々使っていた Suica の通勤定期券を iPhone 7 に移植し、 Bluetooth 経由で Apple Watch へ転送した。 iPhone 7 で吸い取らずとも、Suica アプリで Suica を新規作成できるので、必ずしも既存 Suica からのデータ吸収が必要というわけではない。

データを吸い取られた Suica カードは、それ以降 IC カードとして使うことができない。仮にそのまま使えてしまうと、定期券がコピーされているのと同じなので当然の仕様だが、同様の理由で吸い取った Suica のデータは、ペアリングしている iPhone と Apple Watch のいずれかにしか保持できないようになっている。

実際に使っているシーン

自分の場合は Apple Watch に、通勤定期券の Suica とクレジットカードを登録している。

改札を通る時

通勤時に JR を使っているので、改札を通る時に Apple Watch をかざせば登録している Suica が反応する。しかし Suica狙いでApple Watch Series2を買って1週間使ってみた感想 でも言及されているように、Apple Watch の端末パスコードロックをしている状態じゃないと反応しない。

Apple Watch のパスコードロックは、「パスコードを入力する」か、「Bluetooth でペアリングしている iPhone のパスコードロックを解除する」ことで、解除できる。後述するが、基本的に Apple Watch の Bluetooth をオフにしているので、パスコード入力ということになる。そこで Apple Watch のディスプレイの小さく押し難さがネックになってくるが、「定期入れをポケット or カバンから取り出してかざす」よりは確実に楽な気はしている。

店舗での会計時

Apple Watch を使うようになってから自然とこれで会計を済まそうと意識し始めたが、思っていたより Suica(というか FeliCa)に対応している店舗が多い。コンビニエンスストアや飲食チェーンの大半は対応しているので、会計時はかなりスムースに済ませられる。「財布を取り出して、支払いして、お釣りとレシートを閉まって、ポケットに戻す」という動作が、かざすだけになる。

気になる点としては、かざす店舗側の端末によっては Apple Watch を Apple Pay を待機状態(?)にしなくてはならない場合がある。わかっている所だと、ローソンとか、ローソンとか、ローソンとか( Aftershow 166: Escape Into Reality (naoya) でも言及されてる)。とはいえ、Apple Watch の物理ボタンをダブルクリックするだけなので、パスコードロックよりは断然楽である。

オフィスに入館する時

オフィスへ入館するための IC カードも Suica にできるので、 Apple Watch で入館できる。これも非常に便利なのだが、前述のように Apple Watch を待機状態にしないと反応してくれない。こちらも物理ボタンのダブルクリックで OK なので、「入館証を取り出してかざしてしまう」という動作が短縮された。

運用上の工夫

工夫というかやってること。

右手に付けるか左手に付けるか

読み取り機器が自分に対して右手側にあるか左手側にあるかはコントロール不能なので、どちらでも良かったのだが、最近は左手に落ち着いている。左手側に多い印象だが、改札は右手側にあるので左手だとかざしにくい。多少かざしにくいだけならまだしも、もたつくと後続に影響があるので若干の慣れが必要である。

充電

Bluetooth で常に iPhone と繋げていると電池を消耗しそうなので、常に機内モードにしている。機内モードでも、会計やら改札の突破やらオフィスへの入館やらはできることを確認済。

iPhone と繋げておくメリットとしては、 iPhone に来る通知がそのまま Apple Watch に流れて来たり、iPhone のパスコードロック解除が Apple Watch と連動するなどがあるが、自分の使いたい機能ではないので思い切って機内モードにした。

日常を Apple Watch に統一することで便利になる反面、 Apple Watch の電池が切れてしまうとマズい。 Apple のバッテリーテストによると1日のバッテリー駆動時間は最大18時間とのことだが、機内モードにしているおかげ(?)と時間を見る頻度がそこまで多くないのも手伝って、2~3日は充電せずに使えている。あとはうっかり電池が切れてしまった時のために充電機器を持ち歩くようにはしている(基本的にしなくて済んでいるが)。

オートチャージはしてない

JR 東日本の提供するビューカードを登録すると、 Apple Pay を介して Suica へのオートチャージができるらしいが、メインで使っている MasterCard なので利用できていない。自動でできないだけで、 Apple Watch 上のクレジットカードから Suica へのチャージは手動でできるので、都度10000円くらいずつチャージしている。移行予定も今のところないが、オートチャージなら更に便利だと思う。オートチャージは都度決済が必要そうだが、この場合は iPhone と接続しておかないとできなかったりするんだろうか。

Apple Watchのその他

Apple Watch Series 2 の目玉の機能は Apple Pay 対応だと思うが、他にも便利な機能がいくつかある。

フィットネス

健康を意識してたまにランニングをするが、走ったコースや距離、時間などの様々なデータを記録したい。これを今までは iPhone で記録していたのでランニングの最中に気になって仕方がなかったが、Apple Watch で同じことができるのでランニングの時に iPhone を携帯する必要がなく、煩わしさが一切なくなった。

記録したデータは、 iPhone と Bluetooth で繋がったタイミングで自動的に同期される。

深呼吸やスタンドアップのリマインド

仕事柄、座ってパソコンに向かう時間が長い。ずっと座っていると身体にあまりよろしくなさそうだが、これをケアして Apple Watch が一定間隔で「1分間立ち上がりましょう」のリマインドをしてくれる。

まとめ

安くはないが、買い。ウェアラブルデバイスの便利さをちゃんと体感できた気がした。

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