EagleLand

2015.01.08

志向性

ある後輩とランチした。

いきなり会社のスケジュールにアイドルランチという謎の予定に入れられてたときは何かと思ったが。某雑誌のインタビューを受けるとのことで、よく登壇や執筆をしている先輩方に質問したかったそう。てか、アイドルって何だ(´・ω・`)

良い回答を出来た気はしないけど、中々面白い会話だったので書き起こしてみる。その後輩の話題にも触れたいところだが、雑誌のインタビューのこともあるので、念のため伏せて置く。おおよそ以下のような話をした。

アウトプットをすること

2014年はFrontrend in Fukuokaに始まり、6回も登壇させて頂く機会に恵まれた。

「お金を貰えないセミナーなのに何故時間を割けるのか」という質問をされたこともあるけど、僕としては気にしたこともなかった。もちろん、2014年にやった講演にも有料のセミナーはあったけど、手元に利益として支払われたお金は一切ない(会社が支援している勉強会で、旅程に関わる部分は援助してもらったことはあるが)。

会社の技術広報的な側面があるとはいえビジネスの一環でやっていることではなく、あくまでいち個人の活動と捉えているので、通常業務中にこうした活動に関する作業をするのは避けている(というかそもそも、業務に追われて出来ない)。そうなると必然的に作業時間は定刻後だったり休みの日ということになる。

40分のセッションだったら、アウトラインにもよるけど大体100枚ほどのスライドを作成する。100枚のスライドを作るというのはとても労力の要ることだ。皆の前で間違ったことを喋るわけにはいかないので、たくさん調べてひたすら検証を繰り返す。調べた内容を、今度は発表のためにストーリー化する。その後でスライドにして、体裁を整えたら、初めから見直してリファクタリングをする。更に、僕は発表が上手くないので、よく人をとっ捕まえてアドバイスをもらって、また発表アウトラインから書き直しなんてこともよくある。

アウトプットの形として執筆・寄稿と比較すると、成果物が読み物として残らず一過性のものになりやすいし、投じた時間に対して見返り(金銭的な部分を含めて)を求めるなら、割に合わないという言い方すら出来るかもしれない。

それでも僕は前に立ちたい。セルフブランディングという目的ももちろんあるけど、自分を追い込むことで勉強する意欲を生むとか、Webをより良くする推進意識とか、色々だ。自分に与えられる発表時間を、そして自分の発表を聞くために視聴者が割いてくれる時間を、出来る限り有意義にするためにやってる。

エンジニアとしての志向性

この辺りは現在進行形で悩んでいる部分ではあるが、この(ブランディングの)先にどういう自分をイメージするか、だ。5年後・10年後を妄想出来ればそれがベストかもしれないけど、これだけ変化の激しい業界にいてずっと固定し続けるのも逆にリスクかもしれない。ひとまず近未来前提で、エンジニア像の話をしよう。

今現在の肩書は、自称こうだ。

SIerでのプログラマー(C#・Java)を経て、株式会社サイバーエージェントにてWebフロントエンドの技術に従事。業務では自社Webサービスのパフォーマンス改善と、技術推進がミッション。HTML5関連の技術に浸かりつつも、分野や言語は問わない雑食系。だいたい何でもやる。

節操の無さを気にしつつも、フロントエンドでのエバンジェリズムを基本スタンスとしているので、社内ではパフォーマンス(画像減色)おじさんやったり、社外ではWeb Componentsおじさんやったり、一応アイデンティティを自分なりに持つように意識はしている。

でも、移り変わる技術に興味は常に向いてるし、色んな技術に触れていくうちにセールスポイント(アイデンティティ)がわからなくなってきた。2014年バズワード代表格である フルスタックエンジニア になれない器用貧乏まっしぐらな感じだ。

バックエンド・フロントエンド・インフラ・ネイティブ問わず、ひと通り出来るようになって置きたいなんていう欲張りな気持ちはあるけど、今のところ「こんなアプリを作りたい!」という目的が先行している(目的>手段)ので、それならまだいいかなと思っている。その結果がフロントエンドに特化したT字型になるのであればゼネラリストとしての需要にも答えられる…のかな。

最近は、ウェブ業界で起業したいならMarcoを目指そうなんていう記事もみた。ゼネラリストの、ひとつの成功モデルに違いない。

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