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続・ハイパフォーマンスWebサイト

Published at 2015-06-28

読みなおす機会があったので、簡単だけどレビューを書いてみる。

続・ハイパフォーマンスWebサイト

目次

  1. Ajaxアプリケーションとパフォーマンス
  2. 応答性の高いアプリケーション
  3. 初期ロードの分割
  4. 実行をブロックしないスクリプトのロード
  5. 非同期スクリプトの組み合わせ
  6. インラインスクリプトの適切な位置
  7. 効率的なJavaScriptコード
  8. Comet
  9. gzip圧縮再考
  10. 画像の最適化
  11. 主ドメインの細分化
  12. ドキュメントのフラッシュ
  13. iframeの取り扱い
  14. CSSセレクタの単純化
  15. 付録A パフォーマンス関連ツール
  16. 付録B Yahoo! JAPANが実践するWebの高速化
  17. 付録C ブラウザの最新技術を活用したWebの高速化
  18. 付録D Web高速化に対するGoogleのアプローチ

2010年の4月に発売された本なので、今と比較するのも微妙な話だが気になる点が少々あったものの、基本的な高速化理論については広い範囲をカバーしていて染み染み良書だなと思い知らされる。

Cometというワードを初めて目にした気がする。Ajaxとロングポーリングを使ってリクエストのオーバーヘッドを感じにくくするアプローチのようだ。恐らくWebSocketの台頭によって去っていった技術だろう。今後はWebSocketだけでなく、httpでも双方向通信は実現していく。

例によって、画像の最適化の章を興味深く見ていたわけだが、Stoyanが担当した章であることを初めて知ったのだった。Stoyanこそ、私が画像に取り組むきっかけになったGive PNG a chanceという記事を書いた人である。また、JPEGについてはファイルサイズの観点からプログレッシブではなくベースラインでの保存を推奨していた。今どきはATFにおける体感速度を優先してプログレッシブが主流になっているので、Web高速化分野の進化を感じる部分でもある。

感想

高速化アプローチとして、現在のWeb技術事情と大きく差分が出てくるのはやはりネットワーク部分かと思うが、それについてはハイパフォーマンスブラウザネットワーキングを見てもらうと良い。とは言え、本書に書いてある内容も、HTTP1.1の特性を考慮したアプローチとして理解して損はない内容ではある。

Web開発に関わる人なら、職種を問わず読んでおきたい一冊。

Steve Souders (著), 武舎 広幸 (翻訳), 福地 太郎 (翻訳), 武舎 るみ (翻訳)

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